帯状疱疹後
皮膚にボツボツが出来て痛みが強烈。
→主にウイルス性の皮膚の病気です。
仕事が忙しく、最近皮膚がヒリヒリする。
→ストレスや過労、年齢に伴って出現率が高まります。
ほっといても全く治る気配がない。
→長く続く方だと3~6ヶ月長引く場合があります。
顔にも出てくる。
→顔に出る可能性もあります。顔面の場合だと神経痛を伴う危険もあるため、要注意の箇所になります。
帯状疱疹後に対する当院の考え
水痘・帯状疱疹ウイルスは水疱瘡として初めて発症し、その後も体内に潜伏しています。
通常、免疫力によりウイルスの活動は抑えられています。しかし、加齢や免疫力の低下などの要因により、ウイルスは再び活性化し、神経を伝って皮膚に到達して帯状疱疹を引き起こすことがあります。そのため、免疫力を低下させないことが大切です。特に、ストレスや疲労が蓄積されている時や病気の回復期には注意が必要です。充分な睡眠やバランスの取れた食事を摂ることが大切です。
帯状疱疹が発症した後、帯状疱疹後神経痛(PHN)という後遺症が現れることがあります。PHNは激しい痛みや圧迫感、痛みがズキズキとする感覚、軽い触れただけでも痛むアロディニアなどを伴います。これらの症状は免疫力が低下した時により発生しやすくなります。
帯状疱疹後を放っておくとどうなるのか
帯状疱疹の発疹や水ぶくれは、時折20日ほどで自然に治ることもあります。しかし、施術が遅れたり、無視されたりすると、頭痛や39℃以上の高熱などの全身症状が発生することがあります。特に、首から上の帯状疱疹は、重症化すると失明、顔面麻痺、難聴などの合併症を引き起こす可能性があるため、早急な施術が不可欠です。
さらに、帯状疱疹が治癒しても、後遺症として神経痛(帯状疱疹後神経痛)が残ることがあるため、早期の施術をお勧めします。
なお、主に50歳以上の方は再発予防のワクチンも利用できます。その際は専門の医師に相談し、適切な予防策を検討なさってください。
帯状疱疹後の軽減方法
帯状疱疹が発症した場合、体力と免疫力が低下しているため、まずは十分な休息が必要です。この体力と免疫力の低下は、年齢の影響や過度な労働、大きなストレス、栄養不足などが要因として考えられます。
日常生活において、体力を保つために適度な運動を心掛けたり、過度な労働を避けたり、労働後は十分な睡眠を取るなど、体のメンテナンスを怠らないことが重要です。また、大きなストレスが生じる前にストレス対処法を身につけたり、バランスの取れた食事を心がけて栄養を摂ることも効果的です。
帯状疱疹が発症した場合、体力と免疫力が低下しているため、休息が不可欠です。施術を受けても、発症中に無理をすると病状が悪化する可能性があります。重症化すれば入院が必要になることもあり、後遺症として帯状疱疹後神経痛が残ることも考えられます。
一度良くなったからと言って早期に通常の生活に戻ることは避け、しっかり休息を取り、栄養を摂取しながら、少なくとも1週間は安静に過ごすことをお勧めします。
帯状疱疹後の軽減に効果的な当院の施術メニューは?
当院の施術メニューには、マイクロカレントと呼ばれる施術があります。
マイクロカレントは微弱な電流を用いるもので、その刺激はほとんど感じないほど軽微です。この施術は、通常感受性の高い部位に対して行われるもので、帯状疱疹のような皮膚のウイルス性疾患の場合、刺激を最小限に抑えることが重要です。
鍼や強い電気、運動療法などを行うと、皮膚に過度な刺激を与え、患者様はそれだけでも激痛を感じる可能性があります。そのため、揉んだりこすったりといった行為はできる限り避けた方が良いでしょう。
その施術を受けるとどう楽になるのか
マイクロカレントを受けることで、微弱な電流が皮膚や血液の循環を改善し、ウイルスの進行を抑え、回復を促進する効果が期待できます。
ただし、帯状疱疹のようなウイルス性の病気は、痛みが強い場合には速やかに指定の病院で医師の診察を受け、処方された塗り薬や飲み薬を使用することが大切です。
特に帯状疱疹後神経痛は注意が必要です。帯状疱疹が治癒してもウイルスが神経線維に影響を及ぼすため、この痛みが残ることがあります。帯状疱疹が発症した場合、速やかに適切な対処を行うことが重要です。
軽減するために必要な施術頻度は?
帯状疱疹は免疫力の低下などが関連しており、人や症状の強さにより施術期間は異なりますが、通常は1ヶ月から2ヶ月ほどの短い期間の施術となります。これは、帯状疱疹の発症期間がおおよそ1ヶ月ほどであり、その後のケア(神経痛など)を含めると、さらに1ヶ月程度の経過観察が必要と考えられるためです。
期間を考慮すると、施術の頻度としては毎日か週に3から5回程度が理想的と言えます。
帯状疱疹は神経痛が後遺症として残ることが多いため、鍼灸や温熱療法などを高頻度で行うことで後遺症のリスクを最小限に抑えることが大切です。